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朝鮮半島の分断、朝鮮戦争という歴史を乗り越え「漢江の奇跡」とよばれる飛躍的な経済発展を成し遂げた韓国。
オリンピックやワールドカップなどの国際的な大会の舞台となり、首都・ソウルには、その発展を象徴するかのように、「大韓生命63ビル」などの高層ビルが林立しているが、漢の時代から続く、儒教精神に基づき、過去の歴史を物語る建築物も大切に保存されている。
朝鮮半島の歴史は古く、紀元前2333年には最初の王朝が誕生していたと伝えられている。4世紀には、高句麗、新羅、百済という3つの国が建国され、300年にもおよぶ覇権争いが続いていた。これを676年に統一したのが、慶州を中心に栄えた新羅。都を金城(慶州)に置き、仏教や儒教が急速に発達したが、勢力抗争で衰退。後高句麗、後百済が興り、再び3国が争うこととなる。
国号を高麗と改めた後高句麗は936年に単独政権を樹立するが、元による6度もの攻撃に降伏、さらには元を倒した明に従属し、高麗王朝は滅亡した。
1392年に高麗の将軍であった李成桂により、朝鮮王朝が樹立。都は漢陽(ソウル)におき、高麗時代の仏教文化を排して儒教に基づく国家体制を築き、名君として知られる世宗大王によりハングルが創製されるなど、あらゆる分野で発展していった。しかし、国勢の乱れ、豊臣秀吉による2度にわたる侵攻などにより、次第に衰退していった。17世紀には、清に侵攻され、一時は鎖国政策をとっていた。
19世紀になると欧米諸国や、日本、ロシアなどが開国と通商を要求。1876年、日本との間で江華条約を結び釜山港ほか2港を開港。日本と清は朝鮮半島での主権をめぐり、1894年に日清戦争に突入。1904年に、日露戦争で勝利を収めた日本は、朝鮮半島での支配力を強め、1910年には韓国併合条約を締結。独立を目指す民衆によるデモが起きたが、これを弾圧し、皇国臣民化を進めた。以後、朝鮮半島は第二次世界大戦が終わるまで日本の統治を受けていた。
終戦後、解放されたが、アメリカとソ連の冷戦のため、朝鮮半島は北緯38度線を境に南はアメリカ、北はソ連の監視下に置かれ、1948年にはそれぞれ大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国となった。その後1950年の北朝鮮との朝鮮戦争や軍事政権の台頭など悲劇が続いたが、飛躍的な経済発展を成し遂げた。1980年代に入ると、「民主化宣言」が行なわれ、1988年にはソウル・オリンピックを開催した。
「漢江の奇跡」から急速に発達した韓国は、資材を輸入し製品を輸出する貿易立国。韓国の産業は、電子業、現代自動車に代表される自動車業、機械業、造船業、鉄鋼業、石油化学業など。また、近年IT関連産業も延びている。

世界的な有名ブランド店やデパートなど、巨大ビルや露店、ショッピングモールがひしめき合う観光客にも人気の繁華街。ファッションの聖地ともいわれるソウルを代表するこの街には、対比するかのようにカトリック教会のシンボルでもある明洞聖堂が厳かに佇んでいる。

南山の頂にある高さ240mのタワーは、ソウルのシンボル。タワー上部には、360度の眺望が楽しめる展望台があり、ソウル市街が一望できる。また、40分でゆっくり一周する回転展望レストランもある。