

世界第2位、10億人を超える国民が暮らすインド。
イギリスによる長い植民地時代を経て、ガンジーの登場により、1947年、見事独立を勝ち取った。現在、首都・ニューデリーや商業都市・ムンバイなどは近代的なビル群がそびえる国際都市へと発達。
また、IT産業の発展は目覚ましく、世界中がその動向を見つめている。
インドの歴史は紀元前3000年にさかのぼり、インダス川周辺に栄えたインダス文明の遺跡がパキスタンに残る。インダス文明衰退後はアーリア人がガンジス川流域に移住し、小さな王国を各地に築いていた。このアーリア人により、バラモン教が誕生し、カースト制度や輪廻思想の原型ができあがった。
紀元前6世紀には、インドには主要な王国がいくつかあったが、マガダ国が強大となり、仏教とジャイナ教という形で、ヒンドゥー正教に対抗する新しい思想が生まれた。マガダム人による支配の後、古代インド初の王朝が、チャンドラグプタにより誕生。第3代のアショカ王は仏教を広め、北はカシミールとペルシャル、南はマイソール、東はオリッサまで帝国を拡大するが、紀元前232年のアショカ王の死後、帝国は崩壊、混乱の時代を迎える。
その後チャンドラ・グプタ1世がグプタ朝を興した。サンスクリット語を公用語に採用し、ヒンドゥー教が浸透したほか、芸術や文化も繁栄し、インドの歴史の中でも黄金の時代であった。 グプタ朝衰退後再びインドは混乱期に入る。
混乱期のインドに攻撃を始めたイスラムは次第に支配力を強め、1206年にはインド初のイスラム王朝が成立した。その後それは、巨大なムガル帝国となり、イスラム式の社会概念や統治が導入された。
ムガル帝国の成立とほぼ同時期に、ヨーロッパ諸国がインドに進出を開始。1605年にはポルトガル、オランダ、フランスを圧倒したイギリスが東インド会社を設立し、1757年からイギリスの植民地支配が始まった。
19世紀後半、イギリスに対する人々の不満は募り、1857年にインド大反乱(セポイの反乱)が勃発するが、イギリス人により圧服。19世紀の後半からは、民族解放運動が盛んになりモハンダス・カラムチャンド・ガンジーの出現により、1947年8月15日にイギリスに権力を明け渡すことを合意させた。
インドにおける主な産業は、米や綿花、小麦、ジュード、茶などの農業、工業、鉱業、IT産業。アウトソーシングによるソフトウェアの輸出、医療技術の進歩が目覚ましく、現在世界中から注目を集めている。

南インドのタミルナードゥ州、インド最大の寺院都市シュリーランガムにある寺院。煌びやかなゴプラム(塔門)と七重の壁に囲まれた巨大な寺院にはヒンドゥー教の「ビシュヌ神」が祭られている。年に一度盛大な祭りが開催され、熱心なヒンドゥー教徒たちが集う。

ムガル帝国第5皇帝シャー・ジャハーンが妻の死を悼み、22年の歳月と莫大な費用をかけて建設したムガル建築の最高傑作。シンメトリックな造りで、各地から集められた貴石や大理石などが使用されている。